
先日娘の3者面談に行って来ました
うちは夫婦揃って美大なので一般受験について経験も知識もないのでいろいろ教えていただきたいと担任にお願いしたところ
「そうなんですね、センスがあるんですね。自分はセンスがないもので絵が下手くそで美術の成績はひどいもんでした」
という返事が返ってきた。
またこれだ 今まで何度も遭遇したこの言葉がキライだ
センスがない
一般的に絵が描けると「才能がある」「センスがある」と言われがちです
まるで生まれた時から備わってた神様からの贈り物みたいな言い方をされますが
それにはものすごく違和感を感じるのです
「把握する目」「表現する技術」は誰でも訓練次第で身につけることが出来ます
例えばデッサンでフルーツ盛りのモチーフを描くとき、りんごと桃を見比べてどちらが大きいか・色はどうか
質感はどうか…など多方向から観察し、それを描くため、鉛筆を立ててカリッとエッジを付けたり
鉛筆をねかせて面でとらえたり、消しゴムで白い線を描いたりします。
そういった技術は描けば描いた分だけ身についてくるのであり、地道な努力の積み重ねなのです。
絵が描ける人はその努力を怠らなかった事に対して「才能がある」と言えるのかも知れませんが…
だから「絵が描けない」と感じているのならばそれは単純にいままでの積み重ねがないだけです
これから育てていけばいい、磨き始めればいい
かのミケランジェロ(1475-1564)も言っている
If people knew how hard I worked to get my mastery, it wouldn’t seem so wonderful at all.
私がどれだけの努力をしたかを知れば人々は私の作品を素晴らしいとは思えなくなるだろう(タコスケ訳)
がんば!